なんだって食べてやるよ
皆様、ご無沙汰しております。
昆虫飯店万々歳の料理人のサスガと申します。
ここ最近は昆虫を食べる生活が当たり前になってしまい、虫を食べることのありがたみを忘れていたのと、140文字で収まるような薄っぺらい感想を述べるような宣伝(要するにTwitterです)で満足していました。
しかし、2021年の暗いご時世を乗り切るには虫を食べることがいいと神からのお告げがありましたので墓地から復活いたしました。
「月咲ちゃん、虫を食べるでございます・・・」(アマネによる福音書2章41節より)
というわけで本題に。。。
今日の生贄はこちら!!!
蚕の成虫でございます。
蚕が食用になるというのは皆様ご存じかと思います。しかし一般的には養蚕で繭から糸を取った後に出る蛹を食用にします。
しかし今回は成虫です。なんと食用に養殖された蚕を使っています。
昆虫食用食材専門店のBugs Farmさんにて税抜き1500円にて販売しております。
https://bugsfarm.jp/shopdetail/000000000345/ct36/page1/order/
説明によると
「無農薬の桑をたくさん食べて育ったプリプリの蚕!!
メス、オスがミックスされて入っております。口に残る食べにくい羽は全て取った状態で冷凍しております。
またメスは全て卵が入っており、噛むごとにプチプチとした食感がくせになる美味しさです。カイコの幼虫、さなぎ、成虫の中でも成虫のメスが一番のオススメ!!」
らしい・・・
確かに何度か蚕の蛹は食べてますが、基本的に不味い落花生のような風味がするので佃煮などの風味を打ち消すレベルの濃い味付けが必要となります。しかし食用に養殖されたものはプリプリで臭みはないらしい。なるほど、
ここまでして薦めてくる熱意、しかと受け止めた!!(武士)
では今回はホタテのガーリックアヒージョのノウハウを流用して
”蚕のガーリックアヒージョ”を作ります。(中華飯店要素は?)
まずオリーブオイルを大さじ1杯入れます。虫料理は焼く際は基本「揚げる」スタイルで作らないと食感が気持ち悪くなるので焼く際炒める際も表面をカリカリに焼き上げます。(焼きすぎてウェルダンにするなよ!!)
フライパンが温まったらガーリックマーガリンをお好みの量投入します。そこそこ多めに入れるとガーリックの風味が濃厚になっておススメです。
そのあとバジルペーストをスプーン一杯掬い、水洗いした蚕と一緒に袋に入れてなじませます。この時に胡椒も入れると全体に味がしみこみます。
そして素敵な調味料と融合した蚕をフライパンの中で拷問にかけます。
しばらくすると虫を焼いているとは思えない香ばしい香りが漂ってきます。ここから中火で4~5分焼きます。あんまり火を強くすると大庭樹里クッキングになりますので注意してください。(マギレコ第二部4章、こころがこわれます)
そして出来上がったのがこちらでございます
ガーリックバターの香りがムンムンしてこれは美味しそうですよ~!(小人)
それでは、いただ金玉袋ですわ~!!
味は・・・これは絶品!!まさに俺のフレンチ!!!(?)
蚕特有の落花生風味にガーリックとバジルの風味が絡み合っててとてもおいしいです。フランスパンに乗せて食べたくなる味です。
今回は試していませんが白米にも合うのではないでしょうか。
これは虫料理の域を超えてます。神浜で有名な洋食屋ウォールナッツで出したら大ヒット間違いない美味しさです。
実は虫料理全般に魚料理や貝料理などのノウハウを生かすことができます。いつもの料理に飽きたら虫料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
人生が楽しくなります。(当社比)
今回は久々にエキセントリックな虫が手に入ったので記事にしてみました。
今後も新虫開発や、昨年記事にし損ねた虫料理も随時取り上げていこうと思います。
2021年は丑年ならぬ虫年にしていこうと思っておりますので今年もよろしくお願いします。